平成21年度 厚生労働省社会福祉推進費補助金事業による研究報告書 介護福祉士の専門性の質的評価と活用に関する研究事業 報告書(概略版)平成22年3月 表4「介護福祉士の介護実践過程の評価項目」(99項目)
表4「介護福祉士の介護実践過程の評価項目」(99項目)
項目 No 介護福祉士の「介護の質」に関する評価指標 インタビュー
より作成
文献
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食事場面 1 1 利用者の意向や嗜好を取り入れた食事の支援をしている 20
2 2 利用者の生活のペースに合わせた食事時間に配慮している
3 3 利用者が食事を目で見て楽しんで食べられるよう提供している
4 4 家族に利用者の好む材料や調理方法を聞いて食事に反映している
5 5 利用者の自分で食べたいという気持ちを引き出している
6 6 可能な限り自力で食べられるように、利用者にあった食事の形態や用具を選択している
7 7 利用者が落ち着いてゆっくり食べられる食事の環境を作っている
8 8 利用者同士の人間関係を考慮して食事場面を作っている
9 9 清潔や感染症対策のために、食事介助の際に利用者の手洗いや口腔ケアを行っている
10 10 食事介助の時は、座って介助を行っている
11 11 利用者の心身の状況を把握し食事介助をしている
12 12 利用者が使用している薬の内容を把握し食事介助をしている
13 13 利用者が気持ちよく食べられるような言葉かけをしている
14 14 利用者の咀嚼や嚥下状態に合わせた食事を提供している
15 15 嚥下のメカニズムを理解した上で、食事時に適切な姿勢がとれるよう支援している
16 16 利用者の身体状況に応じた嚥下体操や水分補給など誤嚥予防をしている
17 17 利用者の食べるペースに合わせた食事介助をしている
18 18 利用者の食事制限に関わる疾病の知識をもって介助している
19 19 利用者の体調管理のために食事摂取量や水分摂取量を把握している
20 20 食事の支援のために、利用者の状況を把握し多職種と連携している
排泄場面 21 1 排泄の支援のために、日頃から利用者と関係を築き本人が気持ちを表現できるようにしている 17
22 2 利用者の希望や状況にあわせた排泄方法を選択している
23 3 利用者の状況にあった排泄用具を選択している
24 4 利用者が清潔な環境で排泄ができるように環境整備を行っている
25 5 利用者の自分で排泄しようとする気持ちを引き出している
26 6 利用者に不快・不安な思いをさせないように、排泄要求や排泄処理に速やかに対応している
27 7 利用者のプライバシーや羞恥心に配慮して排泄介助をしている
28 8 利用者の希望に応じて排泄介助時に同性介護を行うようにしている
29 9 においに対する配慮など、周囲の人へ不快な思いをさせない排泄介助をしている
30 10 利用者の排泄パターンを把握し、適切な排泄介助をしている
31 11 利用者のもっている力を活用した排泄介助をしている
32 12 トイレ排泄やおむつ外しなど、利用者の自立排泄に向けた対応をしている
33 13 利用者の自然排便を促すための工夫(繊維のある食物・水分摂取・身体を動かす等)をしている
34 14 利用者の危険を予防したり、安全を確認しながら排泄介助を行っている
35 15 利用者の体調管理のために、排泄回数を把握している
36 16 感染症対策のために、排泄介助の際に自分の手洗いを行っている
37 17 排泄の支援のために、利用者の状況を把握し多職種と連携している
入浴場面 38 1 事故予防のため、床の状態、湯温、浴槽の深さなどの環境を整えている 13
39 2 湯温や入浴時間など利用者の好みに合わせた介助をしている
40 3 一般浴、機械浴、個浴など利用者の状況に合わせた浴槽を選択している
41 4 利用者の人間関係や入浴スタイルを把握して、入浴日や入浴の順番を決めている
42 5 利用者のプライバシーや羞恥心に配慮して入浴介助をしている
43 6 利用者の希望に応じて入浴介助時に同性介護を行っている
44 7 利用者の入浴拒否がある場合には、無理強いをしない介助をしている
45 8 利用者が気持ちよく入浴できるような言葉かけをしている
46 9 できるところは利用者が自分で行えるなど、利用者のもっている力を活用した入浴介助をしている
47 10 利用者の心身の状況を把握し入浴介助をしている
48 11 入浴介助時に利用者の皮膚の状態を観察し、異常がある場合には医療関係者に報告している
49 12 利用者が入浴出来ない場合は、他の方法で清潔の支援を行っている
50 13 入浴の支援のために、利用者の状況を把握し多職種と連携している
人間の尊厳 51 1 利用者の意思を大切にしている 8
52 2 利用者の要望を大切にしている
53 3 利用者がどのように生活したいかということを大切にしている
54 4 利用者の生活スタイルや生活習慣、好みなどを大切にしている
55 5 利用者の立場を優先して利用者主体で関わっている
56 6 利用者が知られたくない情報や侵されたくない空間を理解しながら接している
57 7 拘束がなく、利用者が自由に行動できる環境を提供している
58 8 生活上の細々としたことでも利用者に選択・決定してもらえるように関わっている








59 1 利用者に関心を向け、忙しくても個々の利用者と関わる機会を作っている 14
60 2 利用者と時間・空間を共有するために、利用者と共に過ごしたり一緒に活動する機会を作っている
61 3 利用者が精神的に落ち着くように、周りの環境(テレビの音や人の話し声、騒音等)を整えている
62 4 いかなる状況においても、自分自身の感情をコントロールして接している
63 5 利用者が話しかけやすいような態度(目と目を合わせる、挨拶、笑顔など)で接している
64 6 利用者に話すときは、利用者がわかるような声の大きさ、速度、身振り・手振り、言葉遣いなどで接している
65 7 利用者の自尊心を傷つけない接し方をしている
66 8 利用者のわずかなサイン(視線、表情、仕草の変化)をとらえて対応している
67 9 利用者の言葉や行動の背景を理解して接している
68 10 利用者の言動を否定せず受け入れている
69 11 利用者の表情に注意してうなづいたり、肩や手に触れるなどしながら話を聞いている
70 12 適宜、利用者の様子や施設の方針について家族に情報提供している
71 13 同職種(介護職)と連携し良好な関係を築いている
72 14 多職種と連携し良好な関係を築いている
記録報告 73 1 利用者の個別記録や施設記録等記録用紙の目的に応じた記録をしている 7
74 2 「観察・実施・結果・評価」などの援助過程を、適切に記録している
75 3 利用者の心身状態を客観的に観察し、記録している
76 4 多職種と情報共有できるよう、具体的に簡潔に記録している
77 5 申し送りや会議の際、客観的事実に基づいて正確に報告している
78 6 業務の中で同僚や関係職種などへ利用者や職場の状況に応じて必要時連絡・報告している
79 7 事例検討やカンファレンスの場において事例報告し、意見交換している








80 1 自分自身が危険性を予測し、危険に対応できる準備ができている 9
81 2 利用者の身体状況を踏まえ、利用者のペースに合わせて、移動・移乗の介助を行っている
82 3 利用者個別の危険性(転倒・転落など)を予測し、危険を回避する対策をとっている
83 4 利用者自身の体調と介護事故との関連性を理解し、対応している
84 5 感染症の感染経路を理解し、行動している
85 6 事故防止や感染予防等の施設マニュアルに沿った対応をしている
86 7 ヒヤリハットや事故報告書の事例から原因を分析し、対応策を検討している
87 8 利用者家族に対し、利用者の生活状況について説明している
88 9 転倒などの事故を発見した場合には直ちに事実を報告し、報告書や経過記録に記載している






89 1 アクティビティの目的を理解し、企画・運営を行っている 3
90 2 利用者の状態を理解し、利用者にあったアクティビティを計画している
91 3 利用者の心身の状態を観察し、利用者の意思を尊重してアクティビティを実施している
介護過程 92 1 自立の観点から、利用者にとって優先すべきことを判断し、支援している 8
93 2 収集した情報から、利用者の状況を理解し、生活課題を明確にしている
94 3 施設サービス計画に沿い、具体的な個別の介護計画を立案している
95 4 介護計画に基づいて介護を実践している
96 5 終末期ケアについて利用者や家族の希望をよく聴いている
97 6 入所前の利用者の生活状況を家族から聞き取り、介護計画に反映している
98 7 利用者にできることをアセスメントし、可能な限り自立した生活を支援している
99 8 利用者の行動について、その原因を考え、利用者を理解して支援している
合計 82 28 1 99
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