この度、日本生活支援学会を設立運びするとなりました。人々の生活支障を解決・軽減するための生活支援の学的体系を探求し、生活支援学として理論と実践の統合をめざしています。黒澤貞夫 先生を中心としたアットホームな生活支援学研究会の活動の延長線上に発展した学会です。日本生活支援学会設立の趣意に共感された方は是非ご参加下さい。そして、生活支援学の構築をめざしましょう。


お知らせ
2024年度の定例研究会の日程
(6月定例研究会の参加者は9名でした)
10月 6日(日)
会場:
13時〜17時
埼玉会館
3B会議室
12月 15日(日)
会場:
13時〜17時
埼玉会館
5D会議室
2月 9日(日)
会場:
13時〜17時
埼玉会館
2階ラウンジ
学会誌第11号が発行されました。
ご希望の方に1部1,000円で配布しています。こちらからお申し込みください。
学会誌創刊号2012.3
学会誌内容(PDF:524KB)
学会誌創刊にあたって
(PDF:792KB)
学会誌投稿締め切り日の変更
学会誌第12号の論文投稿の締め切りは、2024年8月31日です。(厳守)
2023年度の採用論文はありませんでした。
論文の作成と投稿に際しては、投稿規定を遵守してください。
尚、投稿論文受理後の論文修正や差し替えは受け付けませんのでご注意ください。
学会誌の発行が隔年発行に変更されましたのでご注意ください。
投稿先住所が変更されています。
仔細は投稿規定をご覧ください。
投稿規定(PDF:818KB)
論文表紙(Word:19KB)
投稿原稿フォーマット (Word:24KB)
お知らせ
日本介護福祉学会設立30周年記念行事として黒澤先生のインタビュー対談が掲載されています。
YouTube」と「日本介護福祉学会サイト」で閲覧できます。
是非ご覧ください。
日本介護福祉士会が発行する専門誌「介護福祉士」第25号に掲載されました。
「黒澤貞夫氏にきく、介護福祉と介護福祉士の専門性について」のインタビュー動画が日本介護福祉士会のホームページ「介護の魅力プロジェクト」で閲覧できます。
是非ご覧ください。
平成21年度 厚生労働省社会福祉推進費補助金事業による研究 「介護福祉士の専門性の質的評価と活用に関する研究」 報告書(概略版) 平成22年3月
平成20年度 厚生労働省社会福祉推進費補助事業に伴う研究 「介護保険施設における介護福祉士の配置の評価に関する研究」 報告書(概略版) 平成21年3月

日本生活支援学会 設立趣旨

 日本生活支援学会設立の趣意は、生活支援学を「人びとの生活の支障(しづらさ)を解決・軽減するための生活支援の学的体系であり、理論と実践の統合の学である」と定義することから出発する。社会の人びとの生活課題は、さまざまなスペクトラムを有しており、それはどこに焦点をあてて学的体系を構築していくかは、これからの学会のテーマである。しかし学会設立にあたっては、少なくとも次のことがらを共通認識して学会活動を行うこととしたい。

 いつの時代にあっても、人は老い、病をもち、障害を担って生活している。そしてどのような生活状況にあっても、人は幸せを求め生きている。それは個人の生活課題であると同時に人間の共通の願いとしての普遍性をもっている。そして生活支援における生活の個別性と普遍性の課題は、国家の制度・施策のうえに実現することになる。

 21世紀に入り、わが国の高齢者や障害を担う人びとへの生活支援は、新たな思想、価値観に基づいて実現することとなった。それらは社会福祉法。介護保険法、障害者自立支援法、社会福祉士及び介護福祉士法の理念・目的によって示されている。すなわち生活支援はこれらの自立支援の理念・目的のもとに制定されている。このことはまた国際的な人権思想の源流に沿うものである。すなわち人権の基本権として人間の尊厳、幸福追求権そして自由権・生存権の思想であり、ヒューマニズム(人間主義)に裏打ちされたノーマライゼーションである。以上のような新たな時代に対応する人びとの生活の支援は、専門性を有した人材を必要とするのである。そして優れた人材の育成は、拠るべき基盤としての生活支援学が求められるのである。

 生活支援学会は、生活支援の学的な共通基盤とそれぞれの領域の固有性を解明することにある。そしてもともと社会福祉は人びとの生活上の課題に着眼するものであった。そして生活支援は2つの視点をもってみることになる。1つは、生活支援は現実の生活の世界を出発点とし、主体性をもって自己の生活課題を克服する過程を支援するものであり、そこに人間の生の営みにおけるヒューマニズムを根底におくのである。2つには、国家・社会の人びとの意思に基づく制度的な生活支援体系、生活支援の価値・知識・方法の論理明晰性、生活支援の学際的な広がりを理論・実践の両面から統合していく課題である。これらの問題認識からの学的思考体系は、従来決して十分なものではなかったと考えており、学会のこれからの活動に期待するものである。

 学会の基盤となった、これまでの生活支援の学びの活動は、アットホームな雰囲気のもとに、自由闊達な意見の交流を行いながら行ってきたものである。学会となっても、この考え方や方法を大切にして、会員の学習、研究、実践、交流の場として有益な役割を果たし、21世紀における生活支援のために貢献したいと考えている。



LAST UPDATE
2024/8/30